隣の悪魔はご機嫌ナナメ



普通はなにも起こらないはすなのだけど
普段のあたしの場合はそうもいかず。


ずっと厄介なことばかりだった。



だから本当に全部青久のおかげだ。



ガラの悪いやつらに絡まれることも
やっかみを受けることもなく。



実に平和に、
あたしたちは高校3年の春を過ごしていた。


過ごしているんだと、幸せなんだと思ってた。



でも違ったのかな。
そう思っていたのはあたしだけだったのかな。



気づかなければ知らなければ
よかったこともあったのにーーー。



あたしは、青久のすべてを知りたかったんだ。


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