隣の悪魔はご機嫌ナナメ
「逢沢先輩、今日なんだか機嫌いいですね」
風紀委員会の部屋とはまた違う空き教室で
前に座る黒田くんがあたしを見て笑う。
「え?!そう?」
やだ、あたし表情に出てたのかな?
持っていたプリントで、慌てて顔を隠す。
体育委員会と分担して、体育祭についてのプリント作成をしなければならないあたしたち。
そんなときでもあたしの頭の中は
青久のことで埋め尽くされて。
思わずニヤニヤしちゃったのかな。
いけないいけない。あたし危ない人じゃん。