隣の悪魔はご機嫌ナナメ



「何かいいことあったんですか?」



「え?ううん、なにも!」



ないわけないけどね〜。



黒田くんに嬉しそうに話してもさ
迷惑になるだけだろうしね。



ここは先輩として、ちゃんとしなきゃ。



仕事の助っ人で、ここにいるんだし!




「……彼氏のことですか?」



「えっ!?!」



黒田くんの口からそんな言葉が出るなんて思ってなかったあたしは、びっくりしてまとめていたプリントを床に落とした。




「逢沢先輩、大丈夫ですか」



「……あ、うんごめんね」




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