隣の悪魔はご機嫌ナナメ



初めて黒田くんを怖いと思った。



どうして?なんで?



チラリと黒田くんを見ると、
いつものようににこりと微笑まれる。



可愛い後輩のはずなのに。
あたし、なんでこんな気持ちになるの?



「じゃあ、続きしちゃいましょうか」



「……えっ?」



「プリント。早くしてしまわないと、
体育委員会に迷惑がかかりますよ」



ほら、早くしましょう。と言って
何事もなかったように椅子に座る黒田くん。



「……あ、うん。そうだねごめん」



あたしも慌てて椅子に戻る。



なんだったんだろう、さっきのーーー。



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