好きになったのがたまたま幼なじみだっただけ
コンコンッ
部屋のドアがノックされた。
「俺だけど」
「…ダイスケ?入って」
「まあ、適当に座ってよ」
あたしがそう言うとダイスケはベッドにちょこんと腰掛けた。
あたしはその隣に。
「なつめ…眠い?目ぇ真っ赤」
「えへ、国立ちょっと遠かったからかな。疲れちゃった。それにね、ダイスケが優勝したんだなーって思うとふわふわしちゃって」
「そっか、来てくれたんだよな。サンキュな。」
「ダイスケ、あたしの夢を叶えてくれてありがとう」
「なつめの……夢?」
「そう。あたしの夢はダイスケの夢だったんだよ?だから、すっごい嬉しいの!」