齧り付いて、内出血
でも人様の事情に介入するのは申し訳ないし、何より面倒なことになったら嫌なのでそれ以上聞くのはやめることにした。
とりあえず、駅まで歩くしかない。
そして私は終電に乗って、この人はもう歩けてるし大人なんだし自分でどうにかしていただこう。
駅の近くになると辺りが明るくなってきた。
隣のショーモデルさんらしき人は長い脚で優雅に歩いてる。
180の久世とそう変わらない。
女性としてはかなりの高身長だ。これはパリコレ並かもしれない。
「ねえ、きみ。」
『!?』
叫ばなかった私は偉いと思う。
「家、泊めてくれる?」
発言にだいぶ問題があるけどそんなことより…この人の声って完全に男だ!
物凄いパニックに陥りながら恐る恐る横を見上げると、人形のように整った顔がこちらを見ていた。