苦恋症候群
「おまえが、三木のことすきなのはもう知ってたけど。とりあえず、外堀埋めておこうと思って」

「な、じ、自分から言ったの……?!」

「まあ、別に協力頼んだわけでもないけど。多少にやにやしながら見られてはいたな」



な、なにそれなにそれ!!

そんな、そんなのって……!!



「は、反則……っ!」

「ズルをしたつもりはない。三木をすきになって、先に同期の関係を壊そうとしたのは、葉月の方だろ」

「なっ、」

「俺は、無理やり葉月と三木を引き離そうなんてしなかったよ。けどいつも、早くおまえが三木に振られてボロボロになって、俺の手の中に落ちて来るのを望んでた。俺のものにならないかなって、ずっと思ってた」



……ああ、もう。なんなの、これは。

たぶん結構ひどいこと言われてるはずなのに、心臓のドキドキがおさまらない。

ベッドの中の、ヤマくんを知ってしまったからかな。この腕に、抱かれてしまったからかな。
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