苦恋症候群
「ちなみに──身体の相性も、審査対象に入れとけよ。そっちも、継続して働きかけるから」
「~~ッ」
継続ってなに!! 働きかけるってなに!!
刺激的すぎるセリフにまたかーっと顔が熱くなって、金魚みたいに口をパクパクさせた。
それを満足そうに見下ろし、ヤマくんが不意打ちであたしの頬にキスをする。
「なっ、」
「はい、とりあえず今日はここまで。腹減ったから、メシ行くぞ」
パッとあたしから手を離し、何事もなかったかのようにシートベルトをつけ始めるヤマくん。
そんな彼にじっとりした視線を向けながら、安心したせいかさっきまであんなに気にならなかった空腹を感じるのは、事実で。
「葉月、なんか食べたいのある?」
「……ステーキ。分厚いやつ。ヤマくんのおごり」
「はいはい、了解」
……そう言って笑った彼に心があたたかくなったのも、また誤魔化しようのない事実。
まだまだ、戸惑う心はあるけれど。失恋の痛手は、消えないけれど。
あたしのしあわせは、案外近くに転がっていたのかもしれない。
/END
2014/09/06
「~~ッ」
継続ってなに!! 働きかけるってなに!!
刺激的すぎるセリフにまたかーっと顔が熱くなって、金魚みたいに口をパクパクさせた。
それを満足そうに見下ろし、ヤマくんが不意打ちであたしの頬にキスをする。
「なっ、」
「はい、とりあえず今日はここまで。腹減ったから、メシ行くぞ」
パッとあたしから手を離し、何事もなかったかのようにシートベルトをつけ始めるヤマくん。
そんな彼にじっとりした視線を向けながら、安心したせいかさっきまであんなに気にならなかった空腹を感じるのは、事実で。
「葉月、なんか食べたいのある?」
「……ステーキ。分厚いやつ。ヤマくんのおごり」
「はいはい、了解」
……そう言って笑った彼に心があたたかくなったのも、また誤魔化しようのない事実。
まだまだ、戸惑う心はあるけれど。失恋の痛手は、消えないけれど。
あたしのしあわせは、案外近くに転がっていたのかもしれない。
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2014/09/06


