苦恋症候群
「……ありがとう、三木くん」
ようやく涙が落ちついた頃、私は鼻をずびずび言わせながらつぶやいた。
その言葉を聞いて、彼が軽く肩をすくめる。
「いいえ、乗りかかった船です。とりあえず、1回化粧室行ったらどうですか」
「う、そうする……」
三木くんの提案通り、私はバッグを持ってお手洗いに向かった。
洗面台の鏡を見てみると、目元が赤くなってたしかにひどい顔はしているけど、化粧自体はあまり崩れていない。
今日のために気合いを入れて、アイメイクはウォータープルーフずくめにしておいたのが功を奏したようだ。最近の化粧品はあなどれない。
ティッシュで涙袋のにじんだあたりと軽く浮いたファンデをおさえ、ルージュを引き直してからお手洗いを出る。
元いたテーブルに戻ると、さっきまではなかったお水と新しいおしぼりが置いてあった。
「あ、三木くん、ありがとう」
「いいえ」
さっきと同じような会話をして、おしぼりを手にする。
冷たくて、気持ちいい。ジュンさんも私が泣いてたの気づいてただろうけど、あえて何も触れないでくれてるんだろうな。
ようやく涙が落ちついた頃、私は鼻をずびずび言わせながらつぶやいた。
その言葉を聞いて、彼が軽く肩をすくめる。
「いいえ、乗りかかった船です。とりあえず、1回化粧室行ったらどうですか」
「う、そうする……」
三木くんの提案通り、私はバッグを持ってお手洗いに向かった。
洗面台の鏡を見てみると、目元が赤くなってたしかにひどい顔はしているけど、化粧自体はあまり崩れていない。
今日のために気合いを入れて、アイメイクはウォータープルーフずくめにしておいたのが功を奏したようだ。最近の化粧品はあなどれない。
ティッシュで涙袋のにじんだあたりと軽く浮いたファンデをおさえ、ルージュを引き直してからお手洗いを出る。
元いたテーブルに戻ると、さっきまではなかったお水と新しいおしぼりが置いてあった。
「あ、三木くん、ありがとう」
「いいえ」
さっきと同じような会話をして、おしぼりを手にする。
冷たくて、気持ちいい。ジュンさんも私が泣いてたの気づいてただろうけど、あえて何も触れないでくれてるんだろうな。