Chocolate Fondue

「あれは確かに、衝動だったかもしれないけど、いいかげんな気持ちなんかじゃなくて、もっと純粋な気持ちで……。ああ、うまく言えない」

そう言って、三栗が頭をかきむしった。


「あの……」

「もう一度、やり直したいんです」

「やり直す?」


その言葉が終わらないうちに、香神は三栗に抱きしめられていた。


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