Chocolate Fondue
すると突然、香神の向かいの席に座っていた三栗が、無言で立ち上がった。
「三栗君、もうおかわり?」
最年長の女性職員が言った。
みんなの視線が、三栗に集まる。
お皿の上にはまだたくさんのスイーツが残っている。
香神もどうしたのだろうと、じっと三栗の行動を見ていた。
「香神さん」
静かに、三栗が呼びかけた。
「はい」
香神は思わずいずまいを正して返事をする。
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