まりあ pv数1000000(祝)御礼企画 ~短編小説~


「今日くらいは帰るよ。…だって今日は二人が付き合って二年目の記念日だろ?」

「えっ?」



思わず声に出して驚いてしまった私に、少し切なげな顔をした敦さんが私を見た。




「覚えてるよ。…だって、俺にとって失恋日でもあるんだし」

「敦さん…」




その言葉で、二年前のあの日の出来事が蘇ってきた。


麗華さんの事を…。




チラッと裕也さんを見ると、裕也さんもあの日の出来事を思い出しているのか表情がくもる。




あれから監督との連絡が一切取れなくなってしまった為、麗華さんがどうなったのか全く分からくて気になっているのだけれど…。



落ち着いたら連絡するって監督は言っていたのに…。



今もまだ、その連絡は来ない---





「じゃ、そろそろ行くよ」


そう言って敦さんは私の前まで来ると、そっと抱きしめてきた。




「まりあちゃん、お幸せに」


その言葉は昨年の今頃も、私に贈ってくれた言葉…。



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