たらしの天然王子様。
その姿が気になって横目で見ていた。

「遠慮しとく。」

その一言が聞こえた瞬間、なぜか
『ほっ』としている自分がいた。

最低だな。自分。。。





急に不安がよぎった。

もし、自分がチョコを渡したとき、受けとってくれないかもしれない。



机につっぷした。




ぼーっとしていたら、放課後になっていた。

「梨乃ちゃん、帰ろっ。」

「う、うん。」

声をかけてきたのは、里乙(りお)
ちゃん。


2人で途中まで帰って別れた。

たくくんに会ったりしないかなぁなんて
考えながら、歩幅を縮めた。




< 8 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop