幼なじみと秘密の時間
次の日、日曜日だったから私は和弥と
出掛けることにした。



私が着替えていると、和弥がいつもの窓から入ってくる!



「おはー」


「おはよ!って…ちょっと!!
着替えてるのにー」


「別にいいじゃん!てかお前、そんな
短いの履いてく気?」


「え?ダメ…?
和弥って…お父さんみたい…」


私が吹き出すと、無理矢理キスが
飛んでくる。



「他の男が見るだろ」


「でも、和弥も見たいでしょ?!」


「まぁそーだけどー。っておい!



…まぁいいや」



和弥は、諦めて観念した。





2人で手をつないで、駅に向かった。


すると、前から歩いてくる3人組が
すごい顔をして、こっちを見ていた!



「うそ!?」


「えーーーー?」


「キャーーー!」


いきなり、目の前まで走ってきて
繋いでる手を、ジロジロ見てきた。


この3人組。
地元の噂、大好きトリオ…。。


「ついに、付き合ったの?マジでー?」


「祐希くんは?別れたの?」


「やっぱり、2人はデキてると思ってたんだよねー。
これからデート?どこ行くの?」



とにかく、質問責め。




「蘭は、オレのだから!

お前ら、蘭のこと悪く言いふらしたら
タダじゃおかねーからな!!!」




3人は、和弥の脅しに言葉を失ってた。



「もちろんです」


そう言うと、走って逃げてった。





「最悪なのに、会っちまったなー」



和弥も苦笑い。



「あれは、言いふらすね。  
でも、本当のことだから仕方ないよ。


こないだの同窓会のあれ、みんな見てるんだからさ。そー思われても、しょうがない」


「何があっても、守るから。

オレは、蘭こと信じてるから
お前も、オレのこと信じろよ」


「うん」


私は、繋いだ手をギュッと握りながら
頷いた。







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