幼なじみと秘密の時間
ダン!!!

祐希の勢いで、和弥も後ろに倒れた。
私は見ていられず、目をつぶっていた。

祐希は、ふーっと息を吐くと
歩きながら、一言言った。


「和弥、今度、奏斗の焼き鳥付き合えよ!」


「え?」


「じゃあな!」



祐希は、そのまま手を振って
駅の方へ歩いて行った。



「あいつ、バカだなー。
許さねーでいいのに」



和弥はフッと笑った。



「和弥、大丈夫??」


私は座り込んでいる、和弥に近寄る。



「いってぇーアイツ。本気で殴りやがった」



和弥の口元からは、血が出ていた。


私がハンカチで血を拭くと…和弥は私の髪の毛をそっと撫でた。



「蘭、絶対幸せにするからな!」


「うん」



和弥は、ゆっくり立ち上がると
私をそっと抱き締めて、キスをした。



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