幼なじみと秘密の時間
1番は誰?
「………」


「蘭、祐希に何されたんだよ!!
ちゃんと言えよ!」


和弥は珍しく、ものすごい焦って聞いてくる。
私は、そんな和弥に驚きながらも
今日あったことを話した。



「そっか」


和弥は話を聞くと、ホッとした顔をして、私の髪をやさしく撫でる。


「でもね、祐希も何も言わないしわからないの。和弥より好き?って聞かれたけど、
キスマークが本物って気付いてるかは
わからない。

私が止めちゃったから…」


「蘭はさ、キスマークがバレるから
止めたってこと?」



ドキッ!



痛いとこ、ついてくるな。



私は、キスマークがバレないか気になった。
でも、祐希がキス以上のことをしてきて恐かった。



…あの時、和弥の顔しか浮かばなかったから…


何でか、まだ私にはわからない。



和弥と、あの日から何度も身体を
重ねている。数えきれない程。


始まりは、確かに強引な和弥に流された。
私の悪い癖だ。昔からいつもそう。


和弥のわがままに呆れながらも
最後には、許してしまう私がいる。


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