幼なじみと秘密の時間
私が考え込んでいると、後ろから和弥に
抱き締められた。



「祐希のことで、悩むのはわかるけど
オレずっと待ってるんだけどなぁー。
蘭、全然帰ってこねぇーし」


「何よそれ!」


「学校で途中で止められるさー」


「そんなの、当たり前でしょ!」


怒って頬を膨らませる私に、和弥はプッと
笑ってほっぺを突っつく。


「そんな顔しても、可愛いだけだけど?」


今までにない、和弥の最上級に甘い顔が
近付いてくる。


私は、和弥の顔を手で押し返す。


「今、そんな気分じゃない」


私が抵抗すると、和弥のスイッチが
入った気がした。



ヤバイ!!!



殺気を感じて逃げるも、すぐに捕まった。



「蘭ちゃん、オレから逃げるなんて上等だねー
わかってる?
今日2度目なんだけど?お預けくらうの!」



私は、怪しい雰囲気の和弥に
動けなくなった…。





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