幼なじみと秘密の時間
和弥が、じりじりと私との距離を積めてくる。

真っ直ぐに私を見つめる瞳に、目が逸らせない。


ドキドキと心臓が、高まるのを感じる。



『私はどっちがスキなんだろう…』



初めて、そう思った。





和弥は、小さい頃から当たり前の様に側にいて
いつも私を守ってくれた。
口も悪いし態度もデカいし、わがまま言うし
私を振り回す。


でも、和弥がいない生活は考えられない。


祐希は、和弥と違うタイプで、いつもやさしくて
私に笑いかけてくれて、強引なことはしない。
でも、いつもドキドキをくれた。

そんな祐希が、好きになって付き合ったけど
和弥との関係はそのままにしてたし
祐希に言えないことを、たくさんしていた。



罪悪感は常にあったけど、和弥のことを
突き放すことも出来なかった。
それがいけなかったんだよね。





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