幼なじみと秘密の時間
和弥の本心
「和弥、答えてよーねぇ!」


私の目から、大粒の涙が流れ落ちた。
今まで我慢してた分、止めようとしても
止まらない。



そんな私を見て、和弥はやっと言葉を発した。


「お前は祐希のことだけ考えてろよ。
オレのことは、ほっとけよ。
もうお前のこと、振り回さないから」


「何それ。今まで散々振り回してきたくせに!」


「だから…ごめん。
お前が、祐希のこと好きなのは、
よくわかったから…」


「それって、こないだキスしてるの見たから?」


「まぁ。
だから、お前のこと解放してやるって
言ってるんだよ!!
今まで、オレの都合で縛り付けてたしな」



遠い目をする、和弥に私は怒りをぶつけた!



「何それ!!!和弥、勝手過ぎるよ!
散々、私のこと…あれこれ都合よくしてた癖に。
いきなり解放してやる!って、何なの?
やっと私も、自分の気持ちに気付いたのに。
だから、素直になろうとしたのに…」


「え?」


和弥は、私の言葉にかなり驚いた顔をした。




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