3つかぞえて、君と青



「ちょっとどこが満開よ! 一分咲きもいいとこじゃない。」



桜は満開どころか、ほんとうにぽつりぽつりと


ちいさなはなが開いてる程度で、


まだまだ冬のにおいがぷんぷんした。



「いーじゃんいーじゃん、3人で集まることに意味があんの。」



「ほんとに信じられない」



3人で集まるときはだいたいこんな感じだ。


千樫が計画して、


そしてだいたいその計画がイメージとはちがって実現する。



「まあいいんじゃない、伊澄。怒っても無駄だよ。ピクニックだと思おう。」



ああ、やっぱり譲をつれてきてよかった。



これも毎回思うこと。




結局わたしたちは花見でもなんでもなく、


一分咲きの桜の木の下で芝生にすわって過ごした。



< 14 / 124 >

この作品をシェア

pagetop