3つかぞえて、君と青
電車できた千樫がいつものようにお酒をのまないのはすこし驚いた。
でも、ほんとはそれくらい余裕もなくて、疲れているのかもしれない。
彼はそういうのがあまり顔に出ない人だ。
「心配だったんだ、お前のことが。」
千樫は静かに、大切に大切に言葉を話はじめた。
「譲から、お前が最近元気じゃないってこと聞いていてさ。だからはやく会いたかったんだ。」
彼女の様子くらいも自分で確かめられないのって情けねーよな。
彼は自分自身を嘲るようににっと笑った。
そんなじゃない、とわたしは力なく言った。
なんだかとても息苦しかった。
千樫とうまくバランスがとれていないような気がした。
わたしたちがこうやって2人でいられるのも、譲のおかげで、
それがとても脆いもののように思えてならなかった。
わたしたちはこれから2人でなにができるのかな
3人じゃない関係ってなんなんだろう。