私立聖星魔法学園
期待半分不安半分の中であたしはそっと石の上に指を置く








しかし、指を置いた途端、魔性石は小さな割れ目が入るとパキンと粉々に砕けた








「な、なにこれ!?どーなってんの!??」







突然の出来事にプチパニックを起こす








「はて?おかしいのう。日比野くんのときは普通に反応が起きたんじゃが・・・」






校長は不思議そうな顔で首を傾げる







「え?・・・ってことはあたしどうなっちゃうの!?」






「んー、中村ちゃんは・・・オールマイティってことでええじゃろ」






心の不安がいっきにピークに達したが校長は何食わぬ顔で言った








「はい!?なにをどうしたらオールマイティなんてもんになるですか!?」






「そう言われてものう、ワシもこんなことは初めてで原因がわからんのじゃよ。じゃから中村ちゃんはなにか他の人とは違った魔力なのかもしれんのう」







だからオールマイティね、とニコニコ意味不明な説明聞かされてもなにも説得力がない








「まあなにかしら反応したんじゃから二人共魔法は使えるじゃろ。それなら何も問題ないはずじゃよ」





「では今日は中村くんに寮を案内してもらい、疲れを癒してください。明日からはもう学校ですので」





「わかりました失礼します。二人もついてきてください、寮に案内します」









聖夜がペコリと頭を下げたので、あたしと大介もならって頭を下げて職員室を出た












































「エイジィアよ」





「はい」





「その砕けた魔性石を詳しく分析してくれ。それと―・・・・・」






















「『中村恵』について徹底的に調べ上げるんじゃ」
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