~D*A doll~
そして……何か、頬に当たる感触で目を開ける。
視界が薄らとぼやけている。
……あれ?
あたし…寝ちゃってた?
ボーっとする頭で考える。
すると…。
「やっと起きたぁ」
頭上から聞いたことのある声がし、パッと顔を上げる。
そこには…座り込んでいるあたしを上から見下ろしている赤髪のチビがいた。
「……は?」
何でここにいるの?
そのチビは、あたしの目の前にしゃがみ込み“あるもの”を目の前にちらつかさせる。
「…何で、あんたがあたしの携帯持ってんのよ」
あたしの携帯…。
確かさっきまでメールを返していたはずなのに。
「あはは?何でだろうねぇー?莉々香ちゃんが手に持ってたまま無防備に寝てたからじゃなぁい?」
そういえば…。
パッと手のひらを見ると、確かにいじっていたはずの携帯がなかった。
「……はぁ。返してくれるかなぁ?」
「…また、笑った」
…え?
「今…何て言った?聞こえなかったんだけどぉ」