シリウスのかけら
どうして
八坂の塔が近くに見えてきた。

「あっ」

新谷さんの足が止まる。

「来たっ」

ええ?追いつかれた?
こんなに走ってるのにぃ〜。
四つ角で、右側の通りの向こうの交差点を、デカくて、黒い車が通り過ぎて行くのが私にも、チラッと見えた。
車なら速いよねぇ。

「新谷さん」

高木が不意に新谷さんを呼んだ。

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