シリウスのかけら
女の子なら、こういうの、手伝った方が良かったんだろうけど、私も里乃も全然気が利かないもんで、ひたすら、

「すみません、いただきます」

って、言うのみ。
そして新谷さんも自分のコーヒーを持ってテーブルについて、いよいよ本題。

「ほんとに、柳沢さんから、何も聞いてない?」

「はい、何も」

< 21 / 265 >

この作品をシェア

pagetop