隣人
「では、合コンに行った罰と、露出し過ぎの罰で刑を実行する」
「は?」
言葉の意味を理解する前に私はソファーに押し倒されていた。
え、ちょっと、嘘でしょ。
何を考えているんだこの男は。
あの日以来、変な雰囲気にならなかったから完璧油断してた。
「なに考えてんのよ、変態」
「アイドルに向かって変態はないだろ」
「だったら、いますぐ解放して」
「することしたら、な」
はあ!?と反論する間もなく重ねられた唇。
しまった。この男、無駄にキスが上手いのを忘れていた。
軽いリップ音を出すだけのフレンチ・キスから次第に貪るようなものに変わっていく。何度も角度を変えて重なる度に、私の中に熱が灯り始めた。
流されたくないと思う反面、するすると事が進められていくうちに彼を私の中に取り込みたいと欲する自分がいる。
やはり私は最低で汚らわしい女だ。
濃密なキスを交わしながら繋がると、最初の日のように激しく欲をぶつけてくる隣人。
快感に耐えられず甘い声を上げる私。そんな私を愛しそうに見つめる瞳。やめて。そんな風に見られたら勘違いしそうになる。
その夜もまた離してもらえず朝方まで二人で溶け合った。