Voulez vous du chocolat?
「………………ッ!!!?」
突然真後ろから聞こえた声。
心臓が弾けそうだ。
そして、この声……!
「……神無月君…………!!」
「どーも、鹿野サン。何してんの?」
ゆっくりと振り返ると、板チョコをかじってる神無月君。
そして視界の端に写ったドアは、完全に開いていた。
「何って……見たらわかるんじゃないの?
チョコレート作ってんの!」
「え、作ってんの!? そうは見えなかった……」
まるで悪気のないように驚く神無月君。
「鹿野サン、意外と不器用なんだね」