キミが、好きです ~茜色の空の下~
こんなこと、今までなかったんだけどな………。
でも、気になっちゃったんだもん。
――ボールを蹴る姿に。
――――走る姿に。
――――――目が、くぎ付けだった。
「もう。ココってば、南くん見すぎ!」
美咲に言われるほど、やっぱり
……南くんを見ていたんだ。
「そうだね……」
―――トクン、トクン……。
試合見てて、熱くなりすぎたかな…?
胸の波打つ速さが、いつもと違う…………。