キミが、好きです ~茜色の空の下~
―—フラッシュバックする。
黒色の髪をボサボサにするくらい
一生懸命なキミの姿が。
ほら、今だって。
一生懸命にボールを追っている。
練習試合だからって
手を抜いている、
チームメートとは違う。
本当に、一生懸命さが伝わる。
「……こころ…?」
「ん?……何、美咲」
「終わったよ?かーえろっ」
えっ…!?
終わったの……?
グラウンドを見ると、コートは
キレイに整備された跡があった。