ナナイロのキセキ
「関口さんの強引さは見ててわかるし、あれをかわすのは、難しいのもわかる。」

「はい。」

「だから、ナナちゃんは悪くないと思うけど・・・。

坂下さんの気持ちも、私はちょっと、わかるかな。」

「え?」

予想外の言葉に、私は一度、聞き返す。

「まず・・・遠距離恋愛中の、10コ以上年の離れたかわいい彼女のことを、

心配しない彼氏はいないと思うんだよね。」

「・・・。」

「そんな彼女に1か月ぶりに会いに行ったら、彼女と同じ年くらいのイケメン・・・

あ、ほら、関口さんて無駄に顔だけはいいじゃない?・・・が、

彼女となにやら親しげに話してて。

で、まあこれは坂下さんの誤解目線でいくとだけど・・・

連絡先を受け取って、おとなしくキスされてるように見えたとしたら、

やっぱり、ショックで動けないんじゃないかなあ。」

「・・・。」

「血の気の多い人だったら、「オレの女になにしてる!」ってくらい

言うのかもしれないけど、実際、なかなか難しいんじゃない?

怒りより、ショックの方が大きいと。

多分・・・だけど、坂下さんは、自分の方がナナちゃんを好きだって思ってるのかもね。

いまいち、ナナちゃんが自分を好きでいてくれてる自信がないとか。」


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