ナナイロのキセキ
「そんな・・・大好きですよ。」

恥ずかしげもなく、私は素直に言ってしまう。

「うん。それはわかるし、私の想像だけどね。

どこかで自信がないと、そうなっちゃうのかなって。

坂下さんの場合、歳が離れてることとか、

自分の転勤のせいで寂しい思いをさせてる後ろめたさとか。

・・・なんとなく、そういうのもあるかなって思うけど。」

「・・・。」


(確かに寂しいこともあるけど・・・でも・・・。)


亮一さんが私を好きでいてくれる気持ちは伝わっている。

でも、私だって、きっと、それに負けないくらい大好きだって思っている。


(・・・そっか、でも私、あんまり言葉で伝えてないから・・・。)


もしかしたら、私のその気持ちは、私が思っているほど亮一さんには伝わっていないのかもしれない。

そう思ったら、胸の奥がぎゅっと痛んだ。

「それにさ。逆の立場だったらって考えると・・・

例えば、ナナちゃんが坂下さんに会いに行ったときにさ、

坂下さんが同じ年くらいの・・・

キレイなキャリアウーマンのお姉さんにキスされてるとこなんか見たら、

やっぱり固まっちゃうし、誤解しちゃうような気がしない?

実際は全然、違ったとしても。」





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