ナナイロのキセキ
「わーい、ナナちゃんからのお誘いなんてうれしい!

友里さんとこでいい?」

「はい!」

日勤だった有馬さんを飲みに誘うと、「いこういこう!」と

ノリノリのメールが返ってきた。

仕事帰りの有馬さんと待ち合わせをして、二人で友里さんのお店へと向かう。

「こんにちはー。」

「あ、いらっしゃい。」

扉を開けると、前回と同じく、相変わらずの美しい笑顔が私たちを迎えてくれた。

カウンターに座り注文を終えると、私は今日の出来事を話し出す。

途中、友里さんが作ってくれたお酒に手を伸ばしながら、

有馬さんは一通りの流れを聞いてくれた。

「・・・へー。本当に偶然だね。

確かに、関口さん的には運命感じちゃうかもね。」

「いやいや、私は全く感じませんでしたし・・・。」

そんな会話をしながら、私のお酒は徐々に深くなっていく。

アルコールが回ってきた私は、完全に独走状態で愚痴りまくる。

「亮一さんから連絡はないし、関口さんにはからかわれるし・・・。

普通、彼女じゃない女の子の手、握ったりしませんよねえ!?

亮一さんは、絶対しない!!」

「うんうん、そーだよねえ。」


< 124 / 261 >

この作品をシェア

pagetop