ナナイロのキセキ
翌日。

私は遅番で、定時なら21時で上がれる予定だ。


「じゃあ、そのくらいの時間に、会いに行くから。」


そう言っていた亮一さん。


(絶対、無理してるよね・・・。)


いつも、あんなに忙しそうなのに。

もしかしたら、私が思っている以上に、

亮一さんは私のことを好きでいてくれているのかもしれない。

どのくらい好きかなんて、測れるものではないけれど。

でも。

きっとそうなのだろうと、思わずにはいられなかった。



21:30.

ほんの少しの残業で、私は仕事を終えることが出来た。


(よかった。亮一さん、もうすぐ駅だってメールがあったから、

ちょうどいいかな。)


職場であるお店から、最寄り駅まで約10分。

もうすぐ着くという亮一さんと、歩いて向かう私とで、待ち合わせはちょうどいい時間になりそうだった。

店を出て、駅に向かおうと方向を変えたとき、後ろから私を呼び止める声がした。








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