ナナイロのキセキ
「牧野さん!」

「え?」

振り向くと、そこに立っていたのは、またもや関口さんだった。


(ええっ・・・!また会うなんて・・・。)


近くに勤めているのだから、偶然会う確率は、もちろん高い。

でも・・・。

先日の光景が脳裏に浮かぶ。

これから亮一さんと会うのに。

今日またなにかあったら・・・そう思うと、一瞬で不安でいっぱいになってしまった。

「・・・偶然だと、思ってる?」

「え?」

うつむいている私に、関口さんの声が響く。

「今日は、待ってたんだ。牧野さんのこと。」

「はい・・・?」

「牧野さん、オレのこと、本気だと思ってないでしょ?

だから、もう一回、ちゃんと言いに来た。」

真剣な様子に、私は少しドキッとする。

「確かに・・・最初はもうちょっと軽い気持ちだったんだけど。

会うたびに、なんか本気で好きになっちゃって。

でも、牧野さんに彼氏がいるのも、彼氏が好きなこともよく分かったし、

二股とか簡単にできないのもよくわかったし。

だからとりあえず、オレが本気なことだけわかってほしくて。」

関口さんの表情から、からかわれているわけでも、冗談で言っているわけでもないことがわかる。







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