ナナイロのキセキ
カーテンから覗く朝の光で目が覚めた。

隣を見ると、亮一さんがスースーと寝息を立てて眠っている。

初めての光景に、私は朝からドキンとする。

でもそれは幸せで。

気だるい身体とともに感じる満たされた気持ち。


(寝てても、かっこいいな。)


私は思わず手が伸びて、そっと亮一さんの頬に触れた。

「う・・・ん・・・。」


(あ、起きちゃったかな?)


寝返りを打つと、亮一さんが眠たそうに瞼を開ける。

「ごめんなさい。起こしちゃって・・・。」

「いや。・・・ナナに起こしてもらえるなら。」

そう言って上半身を起こして私を見つめると、「いや、違うな」と呟いた。

「・・・やっぱり、もう少し寝たかったんだ。

だから起こした罰に・・・キスしてもらおうかな。」

「ええっ!?」


(キ、キス!?)


「私から・・・ですか?」

「うん。」

甘くて、少しいじわるな瞳。

朝から顔が熱くなる。
< 175 / 261 >

この作品をシェア

pagetop