ナナイロのキセキ
「亮一さんは?疲れてない?」

「うーん・・・。そんなに。

オレは癒してもらうばっかりだったから。」

「い、癒すなんて・・・。

ほんとにちょっとしかマッサージしてないし。」

「別にマッサージだけじゃなくて。

ナナといればそれだけで癒されるんだよ。」

「そ、そんな・・・。」

そんなことを言われると、恥ずかしくて何も言えなくなってしまう。

私は思わず話題を変える。

「あ・・・えっと、今度、こっちに来てくれるんですよね?」

「ああ、うん。ナナが休みとれそうな日でいいんだけど・・・。

土日ならありがたいけど、金土とか、日月なら、

オレも休み取れると思うから。」

「わ!そうですか。そうしたら・・・ちょっと、店長に相談してみます。」

シフト表を見ると、一日休みを変更してもらえれば、その提案は可能な勤務だった。

「それで、えーっと・・・。

どこか横浜のホテル取るから、よかったらナナも一緒に泊まらないかな?」

照れくさそうに言う亮一さん。

電話越しでも、もうわかる。

「はい!お母さんに、相談してみます。」

私はまた一緒にいられることがうれしくて、弾んだ声でそう答えた。

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