ナナイロのキセキ
(はー・・・・・・疲れたな・・・。)
家に帰ると、私はバタンとベットに倒れ込む。
それでもなんとか腕を動かし、スマホをかばんから取り出すと、メールの受信を確認する。
(あ・・・亮一さん・・・。)
メールを開くと、昼休みに送ってくれたであろう文章が目に入る。
「仕事おつかれさま。
オレの仕事はしばらくこのまま落ち着いていそうです。
今度は近々そっちに行く。」
淡々としたシンプルなメール。
亮一さんらしくて思わず頬が緩んでしまう。
(こっちに来てくれるんだ・・・。)
緩んだ顔をさらににまにまさせながら、返事をどうしようかと考える。
(・・・電話にしよっ!)
ベットにごろんと寝転がったまま、私はスマホの画面ををぴっと押す。
プルルル・・・。
数回目のコールが鳴ると、亮一さんが「はい」と出た。
「あ・・・こんばんは。いま大丈夫ですか?」
「うん。さっき帰ってきたところ。
今日、疲れただろ?旅行の次の日の仕事だもんね。」
「はい。いま、ベットに寝たまま話してます。」
「そっか。」
亮一さんが軽く笑う声がした。