ナナイロのキセキ
「神戸店は、デパートとか商業施設の多い場所に出店するから、

客層もかなり変わるだろうし、勉強になると思うよ。

それに、近くに彼氏がいれば、モチベーションもあがるでしょう。」

「!!」

そこまで聞いて、私は思わず身を乗り出した。

「い、行きます!行かせてください!!」

「あはは、返事はすぐじゃなくていいよ。

ご両親とか、彼氏に相談してもいいし。」

「いえ!行きます!私、絶対に行きます!」

「わかったわかった。

牧野さんの気持ちはよくわかったから、週明けにもう一回返事聞かせて。」

「はい!あ・・・ありがとうございます。」

店長の気遣いを感じてお礼の言葉を告げると、にいっと笑って右手を挙げた。


(神戸に、私が転勤で行ける。)


いままで考えてもいなかったことに、驚きと、そしてなによりうれしさと。


(遠距離じゃ、なくなるんだ・・・。)


胸の奥が熱くなる。

いますぐにでもこのことを、亮一さんに会って伝えたい。

また・・・すれ違ってしまうのは、もうイヤだ。

電話じゃなくて。

亮一さんに直接伝えたい。

そう思った。

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