ナナイロのキセキ

(もっとクールなひとだと思ってたけど・・・。なんか、いいひとかも。)


少しずつ打ち解けた雰囲気になり、お互い仕事の話を聞いたりした。

坂下さんは、名刺に書いてあった通りMGRのゲーム開発部にいて、主にスマホのゲームを作っているということだった。

忙しい日が多いけれど、水曜日は基本的にノー残業デーらしい。

そういえば、お店に来てくれるときも水曜日が多かったかなと思い出す。


話がいったん途切れると、坂下さんは思い出したように私に尋ねた。

「そういえば、牧野さんは年いくつなのかな?」

「21です。」

「・・・えっ!!」

坂下さんの身体が、ワイングラスを手にしたまま一瞬フリーズする。

「・・・ということは・・・、まさか、去年大学生とか・・・。」

「はい、今年、就職しました。」

「そっか・・・11コ下・・・。オレは・・・そんなコに声をかけてしまったのか・・・。」

ゴクン、と、聞こえるくらいの音でワインを飲んでから、坂下さんは考え込むようにつぶやいた。


(そ、そんなにショックだったのかな・・・。確かに離れてるけど・・・。っていうか・・・)


「あの、何歳くらいだと思ってたんですか?」

ここ、重要!

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