ナナイロのキセキ
「うわ!おいしそう!!」

「だろ。今日のはうまく出来た。」

エビやホタテが、ちょこちょことチーズの間から顔をのぞかせている。

焦げ目もいい感じで、食欲を誘う。

「いただきます!」

ふうふうと冷ましながら食べるグラタンは、期待以上においしくて、「おいしい」を連発しながらペロリと完食してしまう。

「ナナ、好きだったと思って。

作った甲斐があった。」

と、私を見ていた亮一さんはうれしそうに笑う。

「やっぱり、彼氏が料理できるといいですね。」

感慨深く私が言うと、亮一さんはふっと真剣な表情になる。

「・・・そろそろ、彼氏は卒業したいんだけど。」

「え?」

「横浜に、戻ることになった。」

「えっ・・・。」

もちろん、いつか戻るんだろうとは思っていたけれど、予想よりも早い報告で、私は驚きと、また遠距離になってしまう不安に襲われる。

「それは・・・いつですか?」

「9月にでも、って言われてるけど。

とりあえずいまの仕事は、残ってる人たちでなんとかなりそうだから。

また、横浜で新しいゲーム製作に入るらしい。」

「そうですか・・・。」
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