私たち、政略結婚しています。
「…っ!!きゃ!!」
私の両手首を掴んで克哉が私を押し倒した。
「……な!何?離してよ」
上から私を見下ろすその目に怒りが垣間見える。
「マジで……!あり得ねぇ。お前、一体何なんだよ。
俺の目の前で他の男にメールとか。
ふざけんな」
「メールくらい…!普通にするでしょ?」
きっと火事のニュースで心配している。無事だと伝えたい。それすらも駄目なの?
「克哉の考えてることが分からない。干渉しすぎだわ。私はあんたの所有物じゃないから」
「……は。何だそれ。
お前、俺をそんな男だと思ってんのか。
……マジで気が抜けるわ」
そう言って克哉は私の手を離して立ち上がった。