私たち、政略結婚しています。
「あ…あら…。そ、そうなの?
お母さん、てっきり話がまとまれば二人は別れるつもりだと……」
「俺達も大人だから。自分達で話くらいつける。
構わないでくれ」
「あ、あら、ごめんなさい。そうよね。
二人がこれからも一緒なら、なお嬉しいわ。分かった。
佐奈さん、これからもよろしくね?」
私は混乱していて、すぐに返事をできずに黙っていた。
「じゃ、お邪魔虫は退散するわ」
そんな私の態度を気にする訳でもなくお義母さんは部屋を出て行く。
「……おい。何で何も言わないんだよ」
「えっ…」
二人になって克哉が私を睨んだ。
「まさかお前。理由がなくなったからやっぱり秋本のところに行くとか言い出すつもりじゃねぇだろうな」
………秋本くん?
「…あ!メールしなくちゃ。忘れてたわ」
私は枕元にあった鞄を漁った。
「おい。どういう事だよ?」