俺様天使と小悪魔ちゃん



そんなマチアス先生から、まるで眩しいものを見るような表情でそんなふうに言われた俺は、正直びっくりしたし、かなり戸惑った。

でも、俺が次代のミカエルだということに関して、誰かからまっすぐに気持ちを伝えてもらったのは、これが初めてだった。

だから、俺はこの時心に決めたんだ。

先生の期待を裏切らない天使になろう。
先生の思うような、次代のミカエルにふさわしい俺であろうと。



それなのに、俺の純粋に高みを目指すその気持ちは、その日のうちにもろくも打ち砕かれた。
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