チェンジ type R
(落ち着け! とりあえず落ち着いて俺の話を聞け!!)

 鏡の中に映る、幽霊だけど幽霊じゃないと自称する隼人くんが叫ぶ。
 誰か来るかもしれないという心配さえなければ私もいっそ大声で叫びたい。
 叫んだ上で気を失ってしまいたい。

 こんな超常現象のバーゲンセールのような状態に……なぜ私が巻き込まれなきゃいけないんだ?

 恨み言のような思いが頭の片隅をかすめる。

 その恨み言のような思いが、ほんのちょっとだけ私を冷静に戻した。
 ひょっとして、やっぱり夢なんじゃないかなぁ――なんて自分に都合の良いように考えてみる。
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