チェンジ type R
 隼人くんの鞄から早速……文明の利器を取り出す。

 そんで……番号をプッシュ……というのが極めて自然な流れではあるのだけど。

(……どうした?)

 う……そんな不審者を見るような目で私を見ないで。
 隼人くんが片方の眉を下げて、訝しむという表現がピッタリな目線で私を見ている。
 番号をプッシュする段階になって私の動きがピタっと止まってしまったので、隼人くんが私に対して「おかしいな」と思うのは当然だとは思うけど。

――そういえば……私、自分の携帯の番号覚えてなかったり……。

(アホか!!)

 だってー!!
 仕方ないじゃない!
 自分の携帯に電話をかける機会なんてほとんどないし。
 誰かに番号を教えるときだってワン切りとか赤外線通信とか便利な機能が盛りだくさんだし。
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