君想い【完】
「あー!!!」
思わず立ち上がって叫んでしまった。
「トシ!あっこ先輩ってさりちゃんの事しめようとした人でしょ?」
「そうそう。高1のとき、中澤を廊下で吹っ飛ばした奴だよ。あの時佐倉先輩の事でもめてたんじゃなかったっけ?」
「だから知ってるんだ。あっこ先輩がさりちゃんに何かしてこないかと思ってよく見てたんだよ。その横にいつも佐倉先輩がいたんだ。」
頭の中がすっきりして、思わず笑顔になってしまった。
問題が解けたみたいな感覚だった。
「ねえ、今の話おかしくない?」
ゆかがノートを見ながら、シャーペンを指で回す。
指で回したシャーペンを、佐倉龍司という文字を思い切り指した。
「おかしいよ。佐倉先輩って高校のときから東龍に足つっこんでたんでしょ?さりなちゃんがそのあっこ先輩ともめたのって佐倉先輩の事でなんでしょ?なんでさりなちゃんが東龍の人と関わるの?さりなちゃんにとって佐倉先輩って殺したいくらいの相手なんじゃないの?」
冷静なゆかの分析に僕とトシは口を開けてしまった。