君想い【完】
沈黙だった。
みんながみんなで頭の中で考えを膨らましている。
必死にさりちゃんが佐倉先輩と関わった理由を考えた。
「でもさりなは知らなかったんじゃない?佐倉先輩が東龍と関わってる事。」
香代の答えが一番当たっている気がした。
「そうだよ。さりちゃんは祥吾をやったのが東龍会って知らないんだし。」
「そうだよね。ゆか達も今日純に聞いて知ったのに、さりなちゃんが知ってるわけないよね。考えすぎか。」
せっかく良い所まで来たと思ったのに、
また振り出しに戻ってしまった。
でも、もしさりちゃんが知っていたら。
祥吾をやったのが東龍で、
佐倉先輩は東龍と関わっているって。
知っていたらさりちゃんは何故佐倉先輩と関わったのだろう。
「純、携帯鳴ってる。」
携帯のディスプレイには
姉貴を表示されていた。
「もしもし?何?うん。うん。…………。またかけ直す!他の所も調べて!」
携帯を閉じ、ゆかからシャーペンを奪い取った。
そのまま芯をノートに滑らせる。
「さりちゃんと佐倉先輩が、」
ここが繋がっている。
それは確実だ。
さりちゃんからさらに線を増やす。
線の先は東龍会の文字。
「なんで?関わってるの?」
「さりちゃんが入ったお店のバックが東龍会だった。」
「え?」