君想い【完】
「俺とサリー?セフレだよ。」
「龍司。嘘つくんじゃねーよ。いい加減な事言ったら、」
「すいません、すいません。サリー?んー。昔の事だからな。」
佐倉先輩は首を右に倒し、指をかじりだした。
指を強くかじっているのがよく分かる。
だんだん指が変色していった。
「最近、さりちゃんあなたの所に来てますよね?それはなんですか?」
「あー!舞ちゃんは何処にいるの?とかずっと言ってたな。舞ちゃんなんか知らねっつーの。誰?舞ちゃんって。」
ゆかが僕の手を強く握って来た。
トシと目を合わせ、お互い首を縦に振った。
「あなたが高校生の時は?覚えてないですか?あっこ先輩とさりちゃんがもめた時です。」
「俺が高校生の時でしょ?昔すぎて覚えてないな!俺ってバカだしー。」
あまりにもふざけて答える佐倉先輩を今にも殴り飛ばしてやりたかった。
大きな音を立てながら、佐倉先輩が壁に打ち付けられた。
「いい加減か答えじゃなくて、どんな事でもいいんだよ。思い出せ!」
胸ぐらを掴んだまま佐倉先輩に顔を近付け、
今にも唇が合わさるくらいの距離で姉貴が怒鳴り散らした。