*花は彼に恋をする*【完】

そして

私の顔をチラリと見ると

「…龍、こちらが野田玲花さん。
俺の大事な恋人だ。
…玲花、コイツが瑛美香の旦那で
俺の親友の水橋龍太だ。」

そう言って翔英さんは

私を龍太さんに

龍太さんを私に紹介してくれた。

「…おっといけない。」

龍太さんは名刺入れから名刺を出すと

「…申し遅れました。
翔の親友で
瑛美香の夫の水橋龍太です。
このホテルのオーナーをしています。
よろしく、玲花ちゃん。」

と、名刺を差し出して

爽やかな挨拶をくれた。

『可愛い』と言われて

恥ずかしかったけど

私もこの間の失態をお詫びしないと

いけないと思い

緊張しながら名刺を受け取ると

「…黒瀬翔英さんと
お付き合いさせて頂いています
野田玲花です。
先日は瑛美香さんに
大変失礼をしてしまい
申し訳ありませんでした。」

と、頭を下げて謝罪した。

でも、龍太さんは

「…いいって。
瑛美香は全然気にしてないよ。
寧ろベタ褒めで気に入ってるし
それだけ、玲花ちゃんが
翔を想ってくれてるのが
俺達も嬉しいんだよ。」

そう言って嬉しそうに笑った。




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