*花は彼に恋をする*【完】
挨拶も一通り交わし
「…龍、今日は休みだったんだろ?
わざわざ悪かったな。
早く瑛美香達の元へと帰ってやれよ。」
翔英さんが龍太さんにそう言うと
「…うん?ああ…悪いな。
じゃあ、そうさせて貰うよ。」
と、龍太さんは頷いて私の方を向くと
「…ゆっくり2人で寛ぐといいよ。
じゃあ、玲花ちゃんも
翔とゆっくり楽しんでね。
あっ、そうそう。
今度、翔と一緒に
ウチへ遊びに来てくれる?
瑛美香がまた会いたがってるから。」
と、私に尋ねた。
「…あっ、はい。
私も瑛美香さんにお会いしたいです。」
そう答えると
「…ありがとう。伝えておくよ。
翔、またどちらかから連絡するよ。
じゃあ、今度こそごゆっくり。」
ニッコリ笑った龍太さんが一礼して
私達に背を向けると
他の宿泊客や従業員に
一声かけながら帰っていった。
その後、ホテルマンの案内で
エレベーターに乗った私達は
このホテルの最上階へと通された。